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死ぬこと・・・生きること・・・・

こんばんは、裕です。

パニック障害になって初めてと言っても決して大袈裟じゃなく『生きるという事は偶然の連続』なんだと何度も思いました。

比較的、楽観的に人生をおくってきた僕ですのであまり『生きる』ということを深く考えた事はなくましてや『死ぬ』という意味など考えもしませんでした。

パニック発作を起こした時の事は今でも鮮明に記憶に焼きついています。本来なら過呼吸症候群で抑えられてたかもしれなかったのに薬が嫌いで飲まなくて、仕事に無理があったのに働く事を止めずなるべくして僕は『パニック障害』になったんだと今はそう思えます。

2002年の初夏 気分がすぐれず総合病院の待合室でした。隣には妻がいました。5名ほど後の診察だったと思います。

それはいきなり襲ってきました。全身が焼けるように熱くなり、後頭部の血管が破裂したような感覚、息ができなくなり、こめかみの動脈が唸りをあげながら脈を激しく打ち、眼前の世界が回転を始め、脳が軽くなったり重くなったりを繰り返し、いつしか僕が僕でなくなり奇声をあげ錯乱しながら診察室に暴れながら押し入り医師に「死ぬ死ぬ死んじゃう!!死んでしまう!もうダメだ!助けてください!」と大声で怒鳴りながらしがみついてました。

やがて鎮静剤を打たれベットに寝かされそこでも安定剤の点滴を打たれ僕は半分死んだような感覚に陥ってました。そして泣きながら妻に「ごめん」を繰り返してました。

天井の蛍光灯を見つめながら(あぁ~死んじゃうんだ・・・)当時、パニック障害という病気を知らなかった僕はそう真剣に思っていました。
鎮静剤と安定剤で無理やり抑え込まれた僕の精神は言い様のない気だるさに包まれていました。
やがて正気を取り戻した僕を待っていたのは本当の闘病生活でした。
これは別項で書くとしてそれ以来僕は何度も『生きること死ぬこと』を考えてました。

生きている・・・そうじゃない・・・・生かされている・・・何のため?・・・死ぬために?・・・そうじゃない・・・生きるために・・・生きている・・・・

結局はわからんくて当たり前なんですけどね。生まれる前は何処にいたのか死んでから何処に行くのかなんて世界中の誰に聞いても本当に知っている人なんていないですからね。

だから僕は思います。『死ぬことは今を生きること 生きることも今を生きること』だと・・・
そう考えれば『今』を僕は生きれるような気がします。
それが苦しくても辛くても楽しくても嬉しくても・・・・

by red_speed_stars | 2006-12-02 20:42 | パニック障害  

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